得意なことをやってもらうときに気を付けたいこと

得意なものを
やってもらいましょう。

昔得意だったことを
認知症になっても
やってもらいましょう。

認知症介護でよく言われますが
それは果たして有効でしょうか?

 

デイサービスご利用中のMさん。
若い時はフラダンスを
習っていました。

 

それを知った職員が、
昔得意だったことをするといいよね、
そう思って、フラダンスのCDを
借りてきました。

 

そして、そのCDを流して、
「フラダンス踊りましょう」
「教えてください」

最初はニコニコしていたMさん。
そのうち、固まり出して、
最終的には怒り出したのです。

「なんなの!?」
「なんで私がこんなこと
しなくちゃいけないの?」

良かれと思って、
CDを借りてきた職員は
困惑。

CDを止めて、
違う部屋でお茶を飲んで
落ち着きました。

 

昔得意だったこと
提供したのに・・・

 

実は、昔得意だったことを提供するのは
もろ刃の剣となりうるのです。

昔は、上手にできていたし
楽しかった。

音楽を聞くだけで、手も動いたし
ステップも踏めた。

ところが、その音楽の意味も
わからなくなり、
踏めるはずのステップが
いくら考えても出てこない。

昔が、考えなくてもできたのに、
考えなくても上手だったのに、
考えても、できなくなったのです。

 

下手とは、また違います。

下手は、動作できるけど、
ぎこちなかったり、ゆっくりだったり。

でも、そうではなくて、
動作すらわからないのです。
やり方すらわからないのです。

 

それを、
「得意でしょ?」
「やって見せて」
「教えて」

 

そうやって、期待されたら…

 

できもしないことをやらせる嫌な奴に
なってしまうのです。

 

「できなくなっちゃった〜」
そうやって、笑えればいいけど、
なぜ、できなくなったかわからないから
笑えないで、怒るのです。

 

得意だったことを提供するのは
良いケアにつながりますが、
相手の状況をみて判断しましょう。

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