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徘徊する親の在宅介護を続けたいと思ったら、介護のテクニックより先に学ぶこと

徘徊する高齢者

認知症患者数は2025年には
700万人になると推計され、
65歳以上の5人に1人が
認知症になるといわれています。

平成28年厚労省国民基礎調査によると
65歳以上の親と別居している人の割合は
約6割ですが、中には親の認知症を機に
同居を始める人もいるでしょう。

認知症の親と同居する場合の
問題の1つとして、
認知症による症状により、
介護者が振り回されてしまう
ということがあげられます。

例えば、同居している父親が
夜になると外出する。

周りが寝静まったころ、
寝室から声がする。

母親が止めているのに、
制止を振り切って、外に出てしまう。

「交通事故にあったらどうしよう?」
「行方不明になったら困る」

いつもは母親がついていくけど、
見かねて自分がついていく事も。

外出したら、
なかなか家に帰ってくれないから
夜遅くに1時間以上の徘徊をすることも…。

夜遅くの1時間の徘徊の付き添いは
疲れるし、睡眠時間も減って
寝不足になって次の日の仕事が辛い。

疲れているから夜はゆっくり寝たいし、
家族にもゆっくり寝て欲しいのに、
なんで夜に徘徊するのだろう?

どうしたら夜の徘徊を
辞めさせられるのだろう?

できるだけ在宅介護を続けたいけど、
どうやって介護をしたら
楽に介護ができるのかがわからない。

このように、
認知症の人と暮らしている家族は
毎日介護を頑張っていると思います。

しかし、介護の方法がわからないまま、
自宅での介護をずっと頑張るのは、
肉体的にも精神的にも辛いですよね。

できるだけ在宅介護は続けたいけど、
こんな状態でどうしたらいいのだろう?
そう思うかもしれません。

今回は、徘徊する認知症の人に対し
できるだけ在宅介護を続けるための
方法についてお伝えします。

※「徘徊」といった症状名で
認知症の人の行動を語ることは
好きではありませんし、
好ましくないのですが、
わかりやすくするために
徘徊という言葉を使っています。

▼動画解説バージョンもわかりやすくてオススメです

まずは症状の原因を知ることで対処方法がわかる

まず、同居している親の夜の徘徊という
「症状」に振り回されないためには、
徘徊は症状であって、
その人の人格ではないということを
忘れないようにしましょう。

人格であれば、変えるのは難しいですが、
症状なので、原因があり、
その原因がわかれば、納得もできるし、
対処方法もわかります。

ですから、介護の方法を知るために
まずやらなくてはいけないことは、
なぜ徘徊するのか、
徘徊の原因について学ぶことです。

徘徊と症状名で言ってしまえば
それまでですが、
その原因は記憶障害や、見当識障害といった
中核症状に起因するもの、
薬や環境、心身の状態などに起因するもの
など様々です。

これらが組み合わさって、
徘徊という症状になります。

まずは原因を探るために、
脳の仕組みや、認知症、
認知症の症状について学びましょう。

原因を知り適切なケアをすれば負担は軽くなる

ネットや本などでは、
徘徊の対応方法などの
テクニックが載っていることもあります。

もちろん私のブログでも、書いていますが、
その1つのテクニックが
すべての人に当てはまるかと言ったら、
そうではありません。

なぜなら、夜の徘徊の原因は
人それぞれだからです。

記憶障害等の中核症状が原因のこともあれば、
環境が原因のこともあります。
薬の影響のこともあります。
ホルモンが影響している可能性もあります。

その原因となるものを知らなければ、
ただやみくもにネットや雑誌で知った
対応方法を試しても、
その人に合わなかった場合(原因が違う場合)
あなたの負担は軽くなりません。

介護はしばらく続くので、
認知症の症状に振り回されてしまい、
かかわる家族全員が
介護疲れをしてしまいます。

たとえるなら、
巷で流行っているダイエット方法って
誰にでも効果があるわけでは
ありませんよね?

人はそれぞれ体型も食習慣も運動習慣も
生活内容も違いますから、
自分に合ったダイエットをしないと、
やせないどころか、体を壊してしまいます。

症状への対応方法を学ぶということは、
これと一緒です。

今回は徘徊を例に出してお伝えしましたが、
どんな症状であっても、
自宅でずっと介護しよう、
介護したいと考えているなら、
先に原因を学ぶことが必要です。

症状の原因を学ぶことで、
その人に合ったケアをすることができます。

適切なケアをすれば、症状は軽くなります。

症状が軽くなれば、肉体的な負担は
軽くなります。

また、対応方法を考えることができる
という自信は、あなたがこれから先、
認知症介護をするにあたり、
精神的な負担を軽くすることができます。

肉体的、精神的な負担が軽くなれば、
自宅での介護も楽になります。

ですので、脳の仕組み、
認知症の仕組みなどから症状の原因を学び、
対応方法を考えましょう。

介護の負担を軽くする一番の近道は学ぶこと

認知症になると、様々な原因により、
昼夜を問わず徘徊といった症状が
みられることがあります。

認知症による症状なのですが、
度重なる徘徊に付き合うとなると、
肉体的にも、精神的にも負担が
かかるでしょう。

その負担を少しでも少なくし
できるだけ自宅で介護するためには
学ぶことです。

どうしても、徘徊がなくなる方法を
知りたくなってしまいますが、
これをやったら徘徊がなくなる!といった
魔法のテクニックはありません。

なぜなら人は一人一人違うからです。

認知症の症状に振り回されないためには、
脳の仕組みや認知症について学ぶことが、
実は一番の近道です。

そうすることで、
症状に振り回されることなく、
また認知症の人と良い関係を築くことも
できます。

もし、
「学んでいる時間なんてない」
「そんなに沢山の事を
学ばないといけないなんて大変だ、難しい」

そう思うようなら、在宅介護にこだわらず、
介護サービスを上手に利用することも
考えてみるといいかもしれません。

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