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タンスを開けたらトイレットペーパーがいっぱい

「またこんなに溜め込んでる〜」

認知症のMさんの部屋から
声がします。

 

聞いてみると、タンスの中には
大量のトイレットペーパー。

自分で丸めたものや
芯がついてそのままのものも。

 

 

「トイレに行く」そう言って
トイレに行くMさん。

Mさんは、一人でトイレができます。
なので、誰もついて行って
介助しません。

 

当たり前ですよね。

 

だけど、Mさんがトイレに入った後は
トイレットペーパーが多量に
なくなっていたのでした。

トイレでもらってきた
トイレットペーパーは
大事に大事にタンスの中へ。

そして、発見されて
びっくりされるという流れ。

 

 

なぜトイレットペーパーなんでしょう?
不思議ですよね。

 

でも、コレクターって
そういうものかも知れません。

 

私の知り合いの子供は
筆箱(小1が持っているやつ)に
ナメクジを集めていました。

 

他にも、バケツいっぱい
カエルの卵を持ってきて
それが孵化して大変な思いをした友人も。

 

誰にだって、そんな思い出が
あるかも知れないし、
今も何かを集め続けている人も
いるかも知れません。

 

認知症の人も同じです。

なぜか、それを集めたくなる。
(前頭側頭型認知症なら特に)
そして集める。

でもそこには単純に
「欲しい」という気持ちしか
ありません。

 

キレイ、汚い、常識、非常識は
あまり関係ないわけです。
それは病気のせいでもあります。

 

トイレットペーパーなどであれば
タンスの中から
こっそり捨ててしまうのも
いいでしょう。

 

集める前段階で手を打つ方法も
ありますね。

 

前述のMさんは、
Mさんがトイレに入る前に
トイレットペーパーを回収し、
必要な分だけを渡すことで
タンスの中から、出てこなくなりました。

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