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質問がストレスを減らす?!同じ話を何度も繰り返す人への対処法

 

「息子は夏休みには、
よくセミを取りに行ってたよ」
(それ、さっきも聞いたよ)

「駅前の中華屋でシュウマイ作ってたのよ。」
(また同じ昔話が始まった)


認知症の人と話をしていると、
このように同じ話を何度も
聞かされたことはありませんか?

気持ちと時間に余裕がある時ならいですが、
毎日忙しいと、話を聞くだけでも
大変ですよね。

あなたが用事をしている最中に
同じ話を何度も聞かされる。

それにいちいち答えていると、
自分の用事が進まない。

やること沢山あるのに…。


同じ話を繰り返すのをやめさせようと
「さっきも聞いたよ」
「何度も同じ話をしないで」
そうやって声をかけると、
「ごめんね」と言うけれど、
しばらくするとまた
同じことの繰り返し。

どうしたら、この症状に振り回されずに
自分のことができるのかしら…。
そう思うかもしれません。

今回は
何度も同じ話を繰り返す認知症の人に対し
ストレスなく対応できる方法と考え方を
お伝えします。

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質問することで話の流れをコントロールする

同じ話を繰り返すという「症状」に
振り回されないためには、
相手の話を聞きつつ、
話の内容を自分の聞きたいように
仕向けることです。

そのためには、相手の話に対して、
質問をしてみましょう。

質問は、
そこで何が起こったのか、
なぜその物事が起こったのか、
それによりどうなったか、
どんな気持ちだったか
などです。

興味や好奇心をもって話を聞けば、
質問する内容もいくつか出てくるでしょう。

何度も聞いた話でも、
あなたが質問することで、
思わぬ話が聞けるかもしれません。

質問を織り交ぜながら話を聞き、
質問の答えに応じて
さらに話を展開してみましょう。

それだけではなく、
オチを知っている話なら、
そのオチをつかって、
面白く話を展開するのもいいでしょう。

気をつけなければいけないのは、
あなたが言いたいことを言うのではなく、
あくまでも質問をして、
相手に話してもらうということです。

相手をコントロールしようとすると、
その意図が伝わり、
信頼関係は崩れてしまいますが、
興味をもって質問することにより、
お互いにストレスなく
話を聞くことができます。

質問は傾聴の証

何度も繰り返される話に
興味を持ち続けるのは難しいもの。

自分の興味がない話を
「聞かなくてはいけない」などという
誰かに何かを強要されている
と感じればそれがストレスになります。

それだけではなく、
自分の意思とは関係のない理由で、
時間や手間をとられてしまうと、
相手に振り回されているように感じ、
さらにストレスとなります。

もちろん、何度も聞いた話は、
話の内容を知っているので、
興味はわきません。

しかし、介護者が話の主体となり、
興味・関心をもって質問をしたり、
自分の聞きたいことを聞くことで、
話に興味を持つこともできますし、
話の主導権を持っていると思えます。

自分のやりたいようにできれば、
ストレスを感じることもありません。

また、認知症の人にとっても
「さっきも聞いたよ」
「何度も同じ話をしないで」と
憶えていないことで怒られたり、
適当に相槌を打たれれば、
話を遮られたとか、
自分はないがしろにされているといった
ネガティブな感情を持ったり、
自己肯定感が下がる原因にもなります。

それより、自分の話に対して
質問をしてくれたほうが
自分に興味や関心を持っていると
感じることができ、
気持ちよく話すことができますし、
信頼関係を育むこともできます。

ストレスなく同じ話に対応する方法とは

認知症になると記憶障害により、
話をしたことを憶えていないため、
同じ話を何度もすることがあります。

病気が原因だとわかっていても、
自分の時間や手間をとられると、
その症状に振り回されたと
感じてしまうでしょう。

そうならないためには、
先に自分が興味をもってしまうことです。

自分から積極的に話に飛び込み、
自分の聞きたいことを聞いて、
話を展開してみましょう。

そうすることで、
症状にも振り回されることなく、
また認知症の人と、
良い関係を築くこともできます。

私の認知症セミナーでは、
このように認知症介護の
ストレスを軽くするための
知識や方法をお伝えしています。

認知症介護を楽にしたいかたは
ぜひご参加ください。

認知症介護でお悩みのあなたへ

介護者も認知症当事者も
症状に振り回されず、
自分らしく暮らすためには、
認知症や認知症介護の知識が
欠かせません。

認知症の知識が無ければ、
「うるさい」
「何度同じことを言うんだ」
「いい加減にして」
そうやって怒るかもしれません。

しかし怒ったところで
症状は改善されませんし、
それどころか、多くの場合は
症状が悪化します。

また、誰でも認知症になる可能性はあります。
あなたも認知症になるかもしれません。

その時に介護する側に知識がなければ、
このような不適切なケアを
受けるかもしれません。

自分が介護する時だけではなく、
もし万が一介護される側になったとしても
自分らしく生きるためにも、
認知症の知識を身につけ、
認知症に備えておきましょう。

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