認知症でご飯を食べない場合、刻んだ食事を出すよりも目の前で細かくすることで食べられるようになる

 

高齢の認知症の家族の食事、刻んで提供していませんか?

家族としては、「お母さん、認知症もあるし、年も年だし、ご飯のおかずは細かくした方がきっと食べやすいだろうな」そう思って刻んだ食事を出したくなる気持ちもわかります。

しかし、刻んだおかずを出すことで、おかずが食べられない場合もあるのです。

 

 

刻んだものは食べ物じゃない?!

最近、食事の量もちょっと減っているようだし、もしかしておかずが大きすぎで食べにくいのかしら?そう思って刻んで出したのに食べてくれない。

噛む力や飲み込む力が弱くなってくると、食事の内容にも気を使う必要が出てくるのに、さらに刻んだ食事を食べてもらえないと、どうしたらいいのかわからなくなるかもしれません。

 

 

刻んであると食べ物だとわからない

細かく刻んだ方が食べやすくて食も進むだろう、そう思う気持ちもわかりますが、目の前にあるものを食べ物と認識しなければ、食べようとは思いません。

 

目の前のものが食べ物だと認識されるには、見た目(視覚の情報)が大切です。

人は見た目(視覚の情報)で食べられるものか否かをある程度判断しています。

例えば、リアルなゴキブリの形のものが食卓に出されたら、食べないですよね。それはチョコレートですよって言われても、私だったら食べるのをかなり躊躇してしまいます。
(っていうか食べられません)

まあ、そんなことは日常生活においてあまりありませんが、私たちは刻んだ食べ物が食卓に並んでいても、想像力があるので、刻まれる前の食べ物を想像して、それを食べ物だと認識することができます。

 

しかし、認知症になると、想像する力が低下するので、目の前にある細かいものが食べ物であるとわからなくなってしまい、食べることができなくなってしまうのです。

 

 

対応のポイント

この場合は、見て食べ物だと認識できるようにすることです。
人によって、どのような形だと認識できるのかは違いますが、もし刻む必要があれば、先に細かくして食卓に出すのではく、原型のまま目の前に持って行って、口に運ぶ直前に細かくすることで、目の前のものが食べ物だと認識することができ、食べることができるようになります。

 

その人にあった対応を

 

高齢で認知症があると、食事を食べない原因が食べ物の形状にあると考えてしまうかもしれません。

しかし、形状よりも他に原因がある場合もあります。
それなのに、おかずの形状を変えてしまい、食べ物と認識できなくなっていることがあるのです。

なぜなら以前「うちのお母さん、食べ物を刻んで出しているのに、全然食べないんです」と言われたのですが、デイサービスでは、刻まなくても自分でしっかりと噛むこともできて、ご飯を食べることができていたのです。

刻んで出したことで、食べられなくなってしまったのです。

 

食事の見た目はすごく重要です。誰だって見た目で美味しそうとか、あまり美味しそうじゃないなとか考えます。

だからだと思うのですが、魚の形など食べ物の形をムースで作って提供している介護食もあります。

 

ですから、認知症の人が思う美味しそうな食事、美味しそうな食卓を提供しましょう。

 

まとめ

 

認知症になると、想像力が低下してしまいます。ですから健常な時には想像できていたことも難しくなり、目の前の細かい何かが食べ物であると認識できなくなってしまうのです。

毎回毎回目の前で細かくするのは難しいこともあるでしょう。

ですから、市販の介護食などをうまく取り入れて、介護者の根を詰めすぎず、栄養が取れるような工夫をしましょう。

目からウロコの認知症セミナーでは根本的(本質的)な認知症の症状の対応方法についてお伝えしています。

 

 

Follow me!