昨日は動画を撮ってました。
内容は、介護が大変な理由。
詳しくは動画を
見ていただければと
思いますが、
介護によって自分の欲求や
段取りが遮られるから
介護は大変だというような内容です。
でも、撮っていてふと認知症の人も、
欲求や段取りができなくなって
ストレスがたまるのではないか?と
思いました。
認知症になると実行機能障害といって
計画を立て、修正しながら
計画を遂行する能力が
障害されます。
何かをやりたくても、
計画通りに勧められなかったり
計画以外のことがおこると、
目的の遂行が難しくなるのです。
段取りができなくなって、
自分の目的が果たせなくなり
ストレスがたまるという点では
介護者も認知症の人も変わりないですね。
違うのは介護のせい(外的要因)か
自分の病気のせい(内的要因)かです。
結果として欲求や計画が
遮られていることには
変わりありません。
認知症の人は内的要因から
そうなっているわけですが、
なぜ段取りが悪くなったり、
計画が上手くいかなかったり
目的が上手く果たせないのかが
わかりません。
今までは何でも出来ていたのに、
理由もわからなくて
出来なくなるのは
辛い事だと思います。
この理由がわからないというのも
ストレスの一因となります。
理由がわからないからといって、
介護者のせいにすることも
あるかもしれません。
こうしたストレスや心のもやもやを
自分で解消できればいいのですが
上手く解消できないと、
BPSD(周辺症状)として
表現・表出されることがあります。
ではどうしたらいいのでしょうか。
◆誰かが実行機能になってあげて
段取りを教える。
実行機能が障害されて
ストレスがたまるのは
認知症の初期から中期にかけてが
多いでしょう。
自分の欲求や目的がわかっている場合、
その都度段取りを教えてもらえば、
目的を遂行することができます。
ずっと付いて教えましょうということではなく
できるときにできるだけ、目的を果たすお手伝いをすると
認知症の人も楽ですよということです。
また実行機能障害の程度によっては
段取りを書いて見えるところに貼ることで
できるようになる場合もあります。
介護の大変さも裏を返せば
介護される側の気持ちが見えてくる。
だって同じ人間ですから。
このように同じ事象でも
受ける立場によって
気持ちは変わる。
それぞれの立場で考えてみると
今までとはちょっと違った視点から
介護の解決策が出てくるかもしれません。