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トイレの鍵が開けられない

先日、
「とうとうお母さんが
トイレの鍵を

開けられなくなりました。
どう対策したらいいのでしょう?」

こんな質問をいただきました。

 

「最近、トイレの鍵が
開けられなくなりそうで心配」
「一緒にトイレ入っていますが、
どう思っているのだろう?」

 

そう思っている矢先に
認知症のお母さんはトイレの鍵が
開けられなくなり

外からコインを使って
トイレの鍵を開けたそうです。

 

トイレの鍵が開かなくなると
何が困るかというと
そこから出られなくなるから。

 

最悪、レスキュー隊などを呼んで
機械でドアを壊せばいいですが、
トラウマになりそうです。

 

私も脳外科病棟勤務の時
トイレの壁をよじ登って
中から鍵を開けられなくなった患者さんを
助けたことがあります。
(まだ身軽だった)

 

家のトイレの鍵なら開けられる。
そんな場合でも、外のトイレは
開けられないことがあります。

 

家のトイレの鍵は
体が覚えているから開けられる。
家のトイレと同じ鍵なら
外のトイレでも開けられるでしょう。

 

しかし、世の中には
様々なトイレの鍵がありますから
全てが家のトイレと同じとは限りません。

 

家のトイレと違う鍵なら
閉めることが仮にできたとしても
用を足している間に
どうやって閉めたかを忘れて
開けられなくなってしまうのです。

 

私たちは鍵をどうやって閉めたかを
覚えているから
鍵を開けることができるのです。

 

じゃあ、どうしたらいいのか。

 

「一緒に個室に入る」
この方法が最適です。

もちろん、鍵をかけなくても
ドアが開かないように
外からドアを押さえてもいいですが。

 

本人が嫌がらないようなら
一緒に入りましょう。

 

なぜなら、認知症になると
場所の見当識というものが障害され、
そこに見えない人はいない人に
なります。

 

そうすると、不安になります。

 

高速のサービスエリアのトイレで
「ママいる〜?」と子供が声を出している。
そんな光景を見たことはありませんか?

 

それと同じです。

 

認知症の人はできるだけ
不安にならないように
ケアした方がうまくいきます。

「物忘れ」「場所の見当識の障害」
これは認知症の症状の一つですが、
それによって何がおこるのかを知ると
最適なケアにつながります。

そんなケアをしたい!と思っている方は
ぜひセミナーにご参加ください。

 

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