先日、友人から、
「認知症の人って、
まだらボケっていうか、
わからないかと思って話しかけると
しっかりしていることがあるよね。
なんでなんだろう?」
そんな質問をされました。
しっかりしているかと思いきや
ちぐはぐな事を言ったり、
ちぐはぐな事を言うかと思いきや
しっかりしていたり。
わからないふりをしているの?
ふざけているのかしら?
そんな気持ちになるかも
しれません。
これは、認識や学習が
関係してくるのです。
認知症になると認識が切れてしまいます。
認識が切れると
わからなくなっていきます。
認識が切れる場所が増えると
わからないことが増えていきます。
また、認識が切れる場所は
ランダムです。
だから、食事についての認識は
いっぱいついているけど
(わかることは多い)
お風呂についての認識が
いっぱい切れていれば
(わからないことが多い)
食事はわかるのにお風呂がわからない。
そんな現象が起こるのです。
一見すると、
お風呂がわからないふりを
しているのかしら?
そう思われることもあります。
でも、これって私たちにもあります。
例えば私は国語は得意ですが
数学や英語は苦手。
認知症のことはわかるけど
芸能人については
ほぼほぼわかりません。
上戸彩も知らなかった。
こう言う、
得意・不得意とか
上手・下手とか
長所・短所とかって
誰にでもあります。
これも、認識の差なんです。
そして、これらは個性って
呼ばれます。
認知症の人が
どこを忘れるか、
どこができなくなるのか
それも実は個性なんです。
今まではわかっていた、
できていたかもしれませんが
認知症になって、認識が徐々に切れていく。
切れた認識はわからない、できない。
認識が残っていればわかる、できる。
ただそれだけなんです。
どこの認識が切れているのかを
客観的に見る、知ることで
相手にあった声かけや
アプローチをしましょう。