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認知症ケアの目的とは?ケアのやり方を学ぶことが目的になっていませんか?

日本における65歳以上の認知症の人の数は約630万人(2021年)と言われています。

65歳以上の高齢者(以下「高齢者」といいます。)人口は、3640万人と、前年(3618万人)に比べ22万人増加し、過去最多となりました。総人口に占める割合は29.1%となっています。

また2025年には約700万人(高齢者の約5人に1人)が認知症になると予測されており、介護保険制度で要介護になった原因は「認知症」が18%と最も多くなっています。

認知症に対しては国も大きな課題として、認知症に関する知識の啓蒙なども行っています。

ですが、認知症という言葉を知っている人は多いのですが、まだまだ知識や適切なケアについては浸透していないのが現状です。

そんな中少しずつ「認知症について学ぼう」とか「家族が認知症になってしまったからケアの方法を知りたい」という方も増えてきています。

認知症ケアについて学ぶことは良いことなのですが、ケアを学んでもその知識を活かせずに認知症の家族に対して対応に苦しんでいる方も多いような気がします。

そこで、

そもそも認知症ケアとはどのようなことなのか?

そして、認知症ケアの目的は何か?

ここを明確にして、なんのために認知症ケアを学ぶのかをもう一度考えてみてほしいなと思います。

認知症ケアとは?

認知症ケアについては、厚生労働省は、2005年度介護保険法改正にて、下記のように基本的な考え方を打ち出しています。

https://www.mhlw.go.jp/topics/kaigo/gaiyo/k2005.html

また、認知症ケアの考え方は様々あり、認知症ケアの考え方のひとつ「パーソン・センタード・ケア」では、認知症の方が「何を必要としているのか」「何を求めているのか」といった「心理的ニーズ」を理解することが重要になります。

「パーソン・センタード・ケア」とは、1980年代末に英国の心理学者トム・キッドウッド氏によって提唱されました。

トム・キッドウッド氏は、認知症の方の持っている「心理的ニーズ」を理解する上で「一人の人間として無条件に尊重されること」を中心にし、「共にあること」「くつろぎ」「自分らしさ」「結びつき」「たずさわること」という6つのことが重要であると言われています。

これ以外にも、認知症ケアには様々な考え方がありますが、どれも、体のケアだけではなく、心のケアや関係性について考えられているものとなっています。

このことを実現するには、認知症のことを理解せずして実行できません。

なので、それぞれのケアの方法を知っても、認知症のことを理解するということをしないと、行動できないのではないでしょうか。

そもそも認知症ケアの目的とは?

認知症ケアの目的とはなんでしょうか?

これは、厚生労働省の認知症ケアの基本的考え方にある、「尊厳の保持」が最も大切ではないかと思います。

認知症になると認知機能の障害から様々な問題トラブルが起こってきます。

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大切な家族が何もわからなくなってしまうとその対応方法を探すことが目的となってしまいます。

しかし、対応方法はあくまでケアの手段です。

ケアの目的は、認知症になってしまった方の「尊厳の保持」です。

ですが、尊厳の保持をすることは非常に難しいことでもあります。

なぜなら、本人はどんどん忘れてしまっていくので、自分の意思で尊厳を保持することができなくなってしまうからです。

これでは、いくら認知症の知識を得たとしても、表面的なケアしかできないかもしれません。

そこで、私たち、日本高齢者アタッチメント協会では、認知症になってしまうその前に、自分の意思で、「認知症になってしまった時の自分の取り扱い説明書を残す」ということが尊厳の保持につながるのではないか?と考えました。

自分が認知症になってしまった時にどうしてほしいのか?

どのような対応をして、どのように扱ってほしいのか?

それを事前に書き記しておくのです。

それをするためには認知症のことを知る必要があります。

そのため、日本高齢者アタッチメント協会では、認知症になった時の世界を知っていただくためのVRを使ったセミナー講座を行っています。

認知症を理解した上で、自分の取り扱い説明書を作る。

そのような講座です。

自分の意思で先に決めておくことができれば自分の尊厳は守ることができます。

これこそ、認知症のケアにもつながるのではないでしょうか?

認知症になってないからこそ、認知症になった時の事を学ぶ必要がある

「自分が認知症になったら?」を想定し、

どんな言葉をかけて欲しいのか?

どんな対応をして欲しいのか?

それを言語化できていたら安心できませんか?

家族にそれを伝えておいたら安心ではありませんか?

認知症者への対策ではなく、自分がなった時のリスクを考えて認知症を学ぶことがこれからもっと大切になると思います。

そこで、当協会では、「認知症に備えるの私のトリセツセミナー」を行っています。

認知症の世界を知って、認知症の知識を学び、自分がなった時の取扱説明書を考えてもらう。

そんなセミナーです。

もし、自分が認知症になったらどうしよう。

そう少しでも考えている方は一度セミナーを受けてみてください。

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