認知症は自分には関係ない！
そう思っている人は非常に多いでしょう。
しかしながら、認知症への取組は色々言われています。
その多くが認知症になった方への接し方や対策。
家族が認知症になったらどうするか？
保険や銀行口座などについてなどはたくさん対策方法がありますが、自分が認知症になった時のことに対してはあまり考えられていません。
日本高齢者アタッチメント協会では、認知症や認知症の人の理解を深め、認知症ケアやコミュニケーションについてなどのセミナーを行ってきました。
2012年には462万人だった認知症患者数は、2025年には675万人、65歳以上の5人に1人が認知症になるといわれています。
認知症になった方への対策はもちろん必要ですが、これからは、自分が認知症になった時にどのようになるのか？
また、どのようにして欲しいのかを自分自身で決めていく必要があるのではないか？その必要性が最も大切ではないかと思います。
「自分は認知症にはならない」とは言い切れない時代になってきている今、自分の意思を明確にしておくことはこれから人口減少が加速していくこれからの未来には必要ではないかと思います。
認知症のことをどこまで理解していますか？
認知症という言葉はほとんどの方が知っていると思いますが、認知症になるとどのようになってしまうのかまでは正しい理解は一般の方たちまでは進んでいないと思います。
ほとんどの人が、物忘れ＝認知症という認識で「なんとなく」認知症を知っているという程度ではないでしょうか。
しかし、それは大きな間違いです。
認知症とは「様々な原因によって起こる物忘れなどの色々な症状の集まりのこと」で、病名ではなく状態を示す症候群のことです。
医学的には認知症は「正常な発達を遂げた知能がその後に起きた脳障害のために異常に低下し、日常生活や社会生活に支障をきたした状態」として定義されます。
また、認知症の原因となる病気は70種類ほどあると言われており、症状の進み方や症状の原因は病気によって異なります。
認知症のなかでもっとも多いのはアルツハイマー型認知症です。
アルツハイマー型認知症では、脳に異常なタンパク質がたまり、脳の神経細胞の数が減少していきます。
そのほかにも、脳の血管の障害による“脳血管性認知症“や“レビー小体型認知症”、“前頭側頭型認知症”などさまざまなタイプがあります。
このように認知症は一言で説明できないものなのですが、一般的に広く「認知症」と言われているものは、アルツハイマー型認知症が多いです。
関連記事：アルツハイマー型認知症とは？
実は認知症は誰でもかかる可能性のある身近な病気です
認知症は誰にでもかかる可能性があるのですが、その中でも認知症になりやすい人の特徴があります。
・乱れた食生活
・運動不足、睡眠不足
・喫煙
・過度なストレス
・生活のリズムの乱れ
がある人と言われています。
また、糖尿病などの生活習慣病や歯周病なども認知症の発症を高めてしまう可能性があると言われています。
このように、生活習慣病が多くなっている今の時代は、誰しも認知症になってしまう可能性は大いにあると言えるでしょう。
自分が認知症になった時のことを考えてみたことはありますか？
認知症はもしかしたらあなたもかかってしまう可能性のあるものです。
それは、今すぐではないかもしれませんが、近い将来考えなくてはいけません。
ですが、いつ認知症になってしまうのか？という保証は誰にもありませんし、その時はいきなり訪れてしまいます。
一般の病気などと違って、
手術して治る
薬を飲めば、治る
医者にかかれば治る
というものではありません。
アルツハイマー病などの変性疾患と呼ばれる病気が原因の認知症は、現在では進行性であり完治できないものと言われています。
だからこそ他人事ではなく、認知症の理解を深めて、自分がなってしまった時のことを考えて、周りの人へどのような対応をして欲しいのか自分で決めておくことって重要ではないでしょうか？
認知症になってしまったら、周りはどのように接したらいいのか？
どうコミュニケーションをとっていいのかがわからずに、本当に自分がして欲しいことなどが通じずに悲しい思いをすることが多くなってしまいます。
そのような思いをしないように、自分の未来を先に自分で決定しておく「意思表示」を考えませんか？
認知症になってないからこそ、認知症になった時の事を学ぶ必要がある
『自分が認知症になったら』を想定し、どんな言葉をかけて欲しいのか？
どんな対応をして欲しいのか？
それを言語化できていたら安心できませんか？
家族にそれを伝えておいたら安心ではありませんか？
認知症患者への対応だけではなく、自分がなった時のリスクを考えて認知症を学ぶことが、これからもっと大切になると思います。
そこで、当協会では、「認知症に備える 私のトリセツセミナー」を行っています。
認知症の世界を知って、認知症の知識を学び、自分が認知症になった時の備えについて考えてもらう。備えるための知識や方法を身につけてもらう。
そんなセミナーです。
もし、自分が認知症になったらどうしよう。
そう少しでも考えている方は一度セミナーを受けてみてください。
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