
「その話、この前も聞いたよ」
「また同じこと言っている」
「その話、何回目?」
話をしていたら、家族に言われた。
こんなことが続くと、私認知症かしら?って思うかもしれません。
何度も同じこと話したり、さっき聞いたことを何度も聞くようになったらどうしよう?
何度も同じことを、聞かされたりしたら、めんどくさいって思われるよね?
そうなったら、みんな私と話をしてくれなくなっちゃうかもしれない
認知症になったらそうなっちゃうのかな?
嫌だな。
うるさいと思われたくない。
迷惑だと思われたくない。
認知症になりたくない。
このように、自分が認知症になったらどうしよう?認知症になりたくない。そう考えている人は多いと思います。
認知症になると、同じことを何度も話したりする印象がありますよね。
これは、言ったこと、聞いたことを忘れてしまうのではなく、憶えていられないから、何度も話を繰り返してしまうのですが、自分が認知症になって何度も同じ話を繰り返したら、嫌われちゃうかもしれない。
認知症になって、周りから嫌われたくない。
そう思う人もいるのではないでしょうか。
このブログでは、もし、あなたが認知症になって、同じ話を繰り返すようになった時、話をしているほうも、聞いているほうも話を楽しむことができる方法をお伝えします。
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あなたの大切な話を家族に残そう
もし、あなたが認知症になって同じ話を繰り返して、嫌われたらどうしよう?
そう思うのなら、自分のトリセツとして、あなたの人生で印象に残っていることを書き出すことをお勧めします。
あなたの今までの人生を振り返ってみて、どのような出来事が印象に残っているのか、その出来事によって何が起こったのか、どう感じたか、どのような感情を持ったのかなどのエピソードを書き出しましょう。
印象に残っていることとは、怒られたとか、怖かった、嫌だったなどのネガティブなこと。
自分の武勇伝とか、頑張ってきたこと、印象深い思い出の場所などポジティブなこと。
なんでも構いません。
印象に残っている大切な話をできるだけ具体的に書き出しましょう。
ここで大切なのは、なぜそれが印象に残っているのかを考えてみることです。
同じ事柄でも、人によって感じ方、持つ感情は違います。
そのあなたが持った感情を家族や友人に共有するために、書いてみましょう。
同じ話を繰り返す理由がわかれば納得できる
認知症になると同じ話を繰り返すことは多々ありますが、人生におけるどんな話でも繰り返すわけでは
ありません。
多くの場合、繰り返される話は感情が大きく動いた、印象に残っているエピソードです。
家族や友人にとっては、何度も聞いた話でも、認知症になって記憶障害(物忘れ)があれば、自分が話をしたことを憶えていません。
でも、自分の嫌だったことや、うれしかったことなど、強烈に印象に残っているので、関連する何かのきっかけで、話したいと思えば、何度でも話をするのです。
大人になると、相手の行動の理由がわからないとイライラしますが、理由がわかれば納得することができます。
何度も同じ話を繰り返す理由がわからなければ、介護者も症状に振り回され、ストレスになるかもしれませんが、その話があなたにとって、大切な話(印象に残っている事)だとわかる。
なぜその話にこだわるのかを家族や介護者が推測することができれば、納得することができますし、適切なケアにつなげることができます。
認知症介護で症状に振り回されてしまうと、ついつい、「認知症」の人となりがちです。
でも、あなたの過去のエピソードや、印象に残っていることを書いておくことで、もし万が一あなたが認知症になったとしても「認知症」の人ではなく、認知症の「人」として接するきっかけになるのです。
理由がわかれば「そんなもんか」と思えるし、さらに言えば、対処方法を伝えておけば、話を楽しむ余裕も出てきます。
まとめ
多くの人は、認知症になってから、認知症のことを考えればいいやと思っています。
でも、認知症になってからでは、思い出すことが難しくなってきます。
なんで同じ話をしてしまうのかをうまく説明することができなくなってしまうのです。
そうなる前に、自分のトリセツを作り、認知症に備えることで、自分の想い、軌跡を家族や知人に
伝えておきましょう。
自分のトリセツを書くことは、自分を確認し、整理すること。
自分らしさを追求するだけではなく、大切な家族など介護する人たちの、その人らしさも大切にすることにつながります。
トリセツで、自分の人生を整理・表現し、家族や周囲の人に伝えることで、もし万が一、認知症になっても、社会から孤立することもない。
家族や周囲の人からみても、つながることができる(家族や友達だって自分にも負担にならず、あなたも笑顔になる方法を知りたいと思うでしょう)
その可能性が広がる。
私はそう考えています。