認知症という言葉は一般的になっていると思いますが、あなたは認知症について考えたことはあるでしょうか？
友達との待ち合わせのために、駅に向かっている途中で「玄関の鍵かけたかしら？」
そう思って、引き返す。
急いで家に戻ってみると、玄関の鍵はちゃんとかかっている。
鍵を確かめに戻ったせいで、待ち合わせに遅れ、友達に迷惑をかけてしまった。
このようなことが何度もあると、わたし認知症かしら？と心配になりますよね。
2025年には700万人、65歳以上の5人に1人が認知症になるといわれています。
テレビや雑誌で認知症のことを聞かない日は殆ど無いくらい認知症は身近になりました。
人生100年時代。
年を取ればだれでも認知症になる可能性があります。
川崎幸（さいわい）クリニック院長で認知症の本を出している杉山医師も
“長生きするほど、認知症になりやすいということ、認知症にならない努力ももちろん大事ですが、長く生きれば必ず認知症になると想定したほうがいい“
このように言っています。
認知症になった後の手続きや方法などは、たくさんの人が言っていてそれも大切なことではあるのですが、私は認知症に備える「認知症予防」が最も大切なことではないか？と思っています。
私がここでいう認知症予防とは、いわゆる認知症にならないための方法ではありません。
できれば、認知症になりたくないし、予防できるものならしたい。
その考え自体は悪くないと思います。
しかし認知症は、認知症となる原因の病気があって、認知症という状態になります。
病気の完全な予防はできないので、ですから、認知症の原因となる病気を予防することはできません。
でも、病気は予防できないとしても、認知症があっても、自分も周りも困らないとなれば、『認知症予防である』といえるのではないでしょうか。
それがここでいう認知症に備える認知症予防です。
あなたが自身の認知症を考えた時に手続きや方法をどうするかではなく、
どのように認知症に備えるのか？
何を家族や知人に残すのか？
という根本的な「在り方」についての考え方をこの記事ではお伝えしていこうと思います。
認知症について何を調べたほうがいいの？
認知症を考えた時に、何を調べたらいいのか？
疑問に感じて検索してみた人も多いと思いますが、実際に検索しても、自分が認知症になったら？
というタイトルの記事を見たのはいいけど「認知症に備えるための情報は何？」となった事はないですか？
これでは
「認知症になったらどうしよう？」
という不安は解消されませんよね。
認知症になった後のことを書いてあるサイトは数多くありますが認知症になる前に必要なことを教えてくれるサイトはあまりありません。
「認知症に備える認知症予防」のために必要なものとは？
それは、相続も含めて、備えておかないといけないことを家族に伝え、共有することです。
ツールとしては、いわゆるエンディングノートの認知症バージョンというわけです。
しかし、認知症に備えるためにもっとも重要なのは
認知症になるとどうなるのか、
自分にとって最適なケアとは？
などの認知症の正しい知識を身につけ、あなた自身の「トリセツ」を作成することです。
あなた自身のトリセツを作成するメリットとは？
では、あなた自身のトリセツを作成するメリットはどこにあるのでしょうか？
それは、
・資金や資産の管理、相続などを元気なうちにできる。
・家族に伝えることができる、
などがあります。
しかし、それよりも声を大にして言いたいのが、
認知症になっても、あなたも、家族も、認知症に振り回されない人生を送るための方法を伝えることができる。
ということです。
認知症になった後の人生の質は、ケアの方法で変わりますが、あなたに合ったケアの方法を前もって知り、伝えておくことであなたも家族も、認知症に振り回されない人生を送ることができます。
●家族に迷惑をかけたくないという思いやり
●今までどうもありがとうという感謝
●家族を愛しているといった家族への愛
といったあなたの想いが未来に繋げられるということです。
認知症予防は、認知症になった後の手続きではありません！あなたと家族の思いをつなぐ「架け橋」が認知症に備える認知症予防です！
多くの人が、認知症になってから認知症のことを考え始めるのではないでしょうか？
インターネットでもそのような情報ばかりです。
認知症の進行を遅らせるための脳トレや認知症の症状などの情報発信が多く、認知症を発症した後のことばかりにフォーカスされています。
しかし私は、もっと大切なことがあるのではないか？と思うのです。
それは、認知症に備えることで、感謝や想い、愛を家族や知人に伝えることです。
自分のトリセツをつくり、認知症に備えることであなたの想いは未来へ繋がっていきます。
認知症になったら終わりではなく、想いをつないでいく事こそが「認知症に備える認知症予防」の
役割ではないでしょうか？
資産管理もあなたのトリセツ作りもあなたの想いを未来につなぐための大切なものだと考えています
認知症予防という言葉は、ただ、認知症に備えるという意味ではありません。
あなたの感謝や想いを伝え、未来へつなぐための認知症予防でもあるのです。
そのような気持ちで、認知症に備える認知症予防を行っていけば
●家族に何を残したいだろう？
●何を残せばいいのだろう？
という考えにもなります。
認知症になったら終わりではなく、あなたの想いや愛は未来へ受け継がれていくのです。
想いをつないでいくことこそが認知症予防ではないか？と私は考えています。
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