要介護認定調査で要介護度が低い!とならないための準備

認定調査は、要介護度を判定するために行う調査です。

 

市区町村から指定された調査員が家庭を訪問して、ご本人の自立の度合いや心身の状態など認知機能や医療などの合計67項目について調査員が本人の状態を見たり、話を聞いたりしてチェックします。

認定調査にかかる時間は、多くの場合1時間ほどです

 

この認定調査と、主治医の意見書などを合わせて、要介護度を決定します。

これが要介護認定と認定調査ですが、この認定調査の時に、実際の本人の状態と、介護度のずれ(適正ではない)の原因が生じることがあります。

 

なぜそのようなことが起こるのかというと、

1、実際より良い状態で伝わる
2、伝えるポイントがわからない

ということが挙げられます

 

『実際より良い状態で伝わる』

 

例えば、いつもは物忘れもひどく、できないことも多いのに、認定調査当日は、家族が「いつもと違う」とびっくりするくらい受け答えがしっかりしている。

家族としては、普段と違うとか、普段が演技なの?などと思いがちですがそうではありません。
認知症のあるなしに関わらず、認定調査などの場所では普段と違う態度を示すことは多くあります。

 

なぜなら、人は多かれ少なかれ知らない人が来て、テストのようなことをされるといいところを見せようとするからです。

プライドもあります。自分はしっかりしていると見せたいプライドです。

 

特に健康な時、役職についていたような場合は、できない自分を人にさらけ出すのは抵抗があるでしょう。

 

そうして、できないこと・難しいことでも、「できます」と言ったり、少し無理をして頑張ってしまうのです。

 

また、知らない人の前や集まりでいきなり素の自分を出す人はあまりいません。
ですから、ついつい「できる自分」として話をしてしまうのです。

でもそこで、「普段と違うじゃない」と怒っても、

 

「なんで怒るのよ」
「私は悪いことはしていないわよ」

と反論されるのがオチです。本人の言う通り、悪いことはしていません。どちらかというと、普段の生活では褒められることをしているのです。

なぜなら「人前ではいい顔をしなさい」とか「空気を読みなさい」など、周りに同調することを日本では勧めてきたからです。​

このようなことはよくおこります。

なぜなら、

●できる、できないを説明するのは、できなくなってしまったことを認めるようで、辛くて説明しにくい。
●知らない人に、できない自分を見せたくない

このような理由があるからです。

 

 

対応策

本人にはプライドがあり、プライドを傷つけると、後々の関係に響くこともあります。
ですから、本人がいない場所で認定調査員と話すことも大切です。

もちろん認定調査員は、本人が事実と違うことを言う可能性を踏まえて調査をしていますが、たったの1時間ほどで本人の状態を見たり、話を聞いたりして67項目について調査しています。

1時間では、すべての事実を相違なく、正確に把握することは難しいのです。(把握するのを放棄しているという意味ではありません)

 

例えば、本人は料理を「できます」と答える。本当は料理ができなくても、料理をしてもらう時間はありませんから、(明らかな麻痺などなければ)本人の言うことを信じるしかないということです。

 

なので、正確な状況を伝えたいのなら、認定調査の前や後に、本人のいないところ、聞こえないところで、介護者と認定調査員が話をして、正確な状況を伝えましょう。

言葉だけでは伝わらない、伝えられないようなことならば、動画や写真を撮影して見てもらうのも一つの手です。

 

伝えるポイントがわからない

伝えるポイントがわからず、正確な状況や事実を認定調査員に伝えられず、実際の介護度と判定にズレが生じる場合があります。

 

1.日常生活をありのままに

例えば、認定調査の当日、家族が家を片付け、掃除をする。そうすると、普段の生活の状況が伝わらないことがあります。

もちろん、認定調査員を家に招き入れるために家族が片付けや掃除をするのは、常識として当たり前のことでしょうが、Aさんの認知症や病気が原因で、家の中が混沌としている場合には、状況が正確に伝えられない一つの要因となります。

★対応策

できるだけありのままの日常生活を見てもらうようにしましょう。
本人がいいところを見せようと受け答えをしっかりしても、環境が物語る場合があるからです。

 

2.介助方法をありのままに

また「介護が大変なんです」と説明する家族もいますが、この言い方では残念ながら何が大変なのかが伝わりません。

 

★対応策

どうやって日常生活を送っているのかを伝えましょう。

例えば、食事を自分で食べることができるとしても、食事をセッティングして、お箸を持たせて、促さないと自分一人では食べられないのなら、自分で食べられるとは言い難く、介助が必要といえるでしょう。

伝えるポイントとしては日常生活をスムーズに送るために、何をどのように介助しているのかをまとめ、説明しましょう。

 

また、どうやって説明していいのかがわからない場合は、日常生活の困りごとや、それによって日常生活が以前(介護が必要になる前)と比べどのように変化したのかを説明すると良いでしょう。

 

日常生活の中の困りごとを認定調査の時に伝えようと思っていても、忘れてしまうことが多いので、その都度メモをとり、後でまとめると、正確な状況が伝えやすくなります。

 

まとめ

介護が必要であればあるほど、適正に判定してほしいと思うもの。

そのためには、介護度がずれてしまう原因を知り、認定調査の時に対応できるように準備しておきましょう。

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