前回、若年性認知症の原因となる病気について簡単にお伝えしました。
その中で私がよく遭遇していた
「ピック病」
前頭側頭型認知症の一つです。
ピック病の好発年齢は40代から60代と言われまさに、若年性認知症の年齢と被っているわけですね。
前頭側頭型認知症はその名の通り前頭葉や側頭葉の機能が障害されます。
前頭葉や側頭葉が担う機能が働かなくなるわけです。
先日のアドバンス講座で前頭葉について盛り上がりましたが、前頭葉ってどんな機能があるの?そう思われるかもしれませんね。
前頭葉が何を担っているかというと「人間らしさ」です。
知的機能だけではなく、EQやHQも担っていると言われています。
右脳や左脳を統合したり、
自分の感情を抑制したり
社会で周りと協調したり。
前頭葉ってすごいですね!
その前頭葉が障害される(機能しない)となるとどうなるのかというと…
感情に抑制がきかなくなって
万引きをしてみたり
エロくなったり
不道徳なことをしたり
しちゃダメってことをわざとしてみたり
常に怒っていたりします。
(でも、このような症状は本人の精神性がおかしくなったわけではなく病気のせいです。お間違えなく)
また、前頭側頭型認知症は物忘れはあまり目立ちません。
それよりも前述の前頭葉の障害が目立ちます。
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