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認知症の人の帰宅願望をなくすために必要な考え方とは?

家に帰る

「私、家に帰ります」
「家に帰りたいんですけど…」

いつも、「家に帰ります」と言っている。
ことあるごとに「家に帰してください」と
言う。

認知症になると、介護施設入所中や
デイサービス利用中に
家に帰りたいと言うことがあります。

それだけならまだしも、自宅にいても
「家に帰る」という場合もあります。

いわゆる帰宅願望と呼ばれる症状ですね。

このような場合、
教科書に書いてあったからと
「バスが来るまで待ってて」
「おうちに人が迎えに来ますよ」
などと言っても聞く耳を持たず、
帰るといって聞かなくて困った。

そんな経験をしたことがある人も
多いのではないでしょうか?

教科書の通りに返答したのに、
何がいけなかったのか?
そう思うこともあるでしょう。

ケアがうまくいかないと、
どうしていいのかわからなくなりますよね。

そこでこの記事では
このように帰宅願望がある人に対して、
よいケアにつながる考え方について
お伝えします。

認知症の人が納得するコミュニケーションの取り方と考え方

帰宅願望がある利用者さんが、
家に帰りたいというのは
どのような時でしょうか?

どんな気持ちでその言葉を
言っているのでしょうか?

人それぞれで「家に帰りたい」
というシチュエーションは違います。

そこを考えずに、
教科書に書いてあったからという理由で、
対応していませんか?

それでは、認知症の人の気持ちは
収まりません。

認知症の人が納得できるような
コミュニケーションをとりましょう。

それには、認知症の人の気持ちを知ることが
必要です。

家に帰りたい!というときの観察のポイント

まずは、なぜ「家に帰りたい」というのか、
その背景を観察しましょう。

観察のポイント
●いつ、どこで、どのように
帰宅願望が出現するのか

●どんなきっかけで出現するのか

●帰宅することによって
どうなると思っているのか

●利用者さんは
どんなシチュエーションだと思っているのか

これらを観察し、ケアにつなげていきます。

家に帰りたいというときには「不」がある

「家に帰りたい」という言葉には、
本人なりの理屈があります。

例えば
●なぜ自分はここにいるのかという不安

●家族と離れ離れになったのではないか
という不安

●ここは自分の居場所じゃないという不安

●ここにいてもつまらないという不満
など、様々です。

事実は違うかもしれませんが、
本人がそう思っているなら、
それがその人にとっての真実となります。

このように、不安や不満、不便など
「不」があるから、
「家に帰りたい」となりますので、
「家に帰りたい」と言っている
認知症の人のケアでは、
この不安や不満、不便などの「不」を知り、
困りごとを解消しましょう。

「不」の解消は利用者さんの視点から

例えば、
「家族と離れ離れになったのではないか」
という不安に対してなら
家族直筆の手紙を見せるとか、
「ここは自分の居場所じゃないという不安」
であれば、役割をつくるなど、
利用者さんの「不」を取り除けるような
ケアを行います。

ここで大切なのは、介護者目線ではなく、
利用者さんの様子から客観的に
判断することです。

家族直筆の手紙も、
介護者都合の文面ではなく、
利用者さんが安心できる文面にします。

役割を作るのも、介護者主体で
何かをやらせるのではなく、
その人自ら役割を感じられるものを
提供することです。

利用者さんのことを考えて観察し、
それに合わせることで、ケアが楽になります。

まずは、利用者さんの「不」を
よく観察するところから始めてみましょう。

このように考えていくと、
認知症の人の気持ちが
わかるようになってきます。

私が開催しているマスター講座では、
このような考え方もお伝えしています。

この考え方をマスターすれば、
認知症介護で困ることはなくなっていきます。

学びは正しく学べば、
必ず結果を出せるものです。

正しい方法を学んで、
ケアに困らない介護者になりませんか?

 

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