前回は、若年性認知症の社会的問題点として仕事を通した社会生活からの孤立についてお伝えしました。
若年性認知症の発症年齢が働き盛りゆえの問題点です。
まだ働ける年齢なのに病気によって働けなくなることはとても辛いことです。
また、それに伴い、世帯収入が減る。
そんな問題点もあります。
高齢者の認知症の場合、仕事をリタイヤしている人がほとんどでしょうから、収入が減るということは
考えにくいです。
ところが、若年性認知症だと、
①認知症の本人が働けない
②パートナーも介護により
仕事を制限する必要があるかも知れません。
そうすると、元気だった時のような収入は望めません。
これも、若年性認知症の大きな問題点だと思います。
実際、デイサービスに来ていたBさんは、パートナーは働いて兄弟が一緒に住んで介護をしている。
そんな状況でした。
認知症の本人を含め、家族が働けなくなるとどんどん不安になってきます。
以前、介護殺人の劇を見ましたが、(若年性認知症ではありませんでしたが)働けない不安、先行きが見えない不安、お金の不安、そんなことにより追い詰められて認知症のお母さんを殺してしまうという
内容でした。
そうならないためにも介護サービスや社会資源の活用、周りへの援助をお願いしてなるべく仕事への影響を少なくしましょう。
アンテナを立てて資源はどんどん活用しましょう。
今は、家でできる仕事も増えています。
自由度の高い仕事も増えています。
そう言った仕事にシフトする、会社に掛け合ってみる。
それも一つの手かもしれません。
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