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お茶におしぼりを入れてしまう

お茶

 

先日、質問をいただきました。

 

「施設で働いています。認知症の人の食事の前に、おしぼりとお茶を出すとおしぼりをお茶の中に入れてしまうのですが、どうしたらいいでしょうか」

 

お茶の中におしぼり。

その現場を見たらびっくりすると思いますが、なぜ、おしぼりをお茶の中に入れてしまうのでしょうか。

 

原因

考えられるのは
■昔の習慣
■湿り気が欲しい
■おしぼりやお茶の用途がわからない
このようなところでしょうか。

 

昔の習慣

おしぼりをお茶につける習慣はないとは思いますが、例えばおしぼりを食べ物だと認識していたらどうでしょうか。
おせんべいをお茶につけて柔らかくしてから食べる方もいらっしゃいます。

認識が変化していて、例えば
おしぼり=食べ物
お茶=汁物
このようになっているかもしれません。

 

もちろん、認識は人それぞれですから
おしぼり=ちくわ
お茶=醤油
かもしれません。

抹茶をたてているのかもしれませんね。

 

湿り気が欲しい

この場合は、おしぼりは手を拭くものという認識はあります。

元々のおしぼりの湿り気だけでは手を綺麗にするには足りないと思って、おしぼりを水分で湿らせようと思ったのかもしれません。

高齢になると感覚が鈍くなりますから、もしかしたらもっと湿っている感覚が欲しいのかもしれません。

 

おしぼりやお茶の用途がわからない

おしぼりやお茶自体がなんだかわからなくなっている場合です。

目の前に出てきたそれをどうしていいのかわからないので、とりあえず自分にできることをしてみたという感じでしょうか。

私のセミナーで言ったら、概念がなくなるにあたります。

 

解決策

もちろん他にも原因があるでしょうし、その原因の本当のところは本人しかわからないとは思いますが、(本人に聞いてみるのもいいかも!)このような解決策はいかがでしょうか。

 

その解決策とは
「おしぼりを出して、おしぼりを片付けた後にお茶を出す」

 

同時に目の前に存在しているから、お茶におしぼりを入れてしまう。
だったら同時に目の前に存在しなければお茶におしぼりをつけることはできなくなります。

 

本人の状態などによって
・拭き終わったら声をかけてと言う
・これで手を拭いてねと声をかけて拭いたら片付ける
・介護者が手を拭く

このような援助が考えられます。

 

まとめ

本人に合わせた援助を足せば本人の能力を奪うこともなく、また仕事の効率を下げることもなく、おしぼりinお茶にならずに
すむかもしれません。

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