超高齢化となり、人生100年時代とも言われるようになった日本では、これからさらに高齢者が増えます。
現在、高齢者人口は3461万人、総人口に占める割合は27.3%と過去最高を記録しています。
2020年の65歳以上の高齢者の認知症有病率は16.7%、約602万人となっており、6人に1人程度が認知症有病者と言われています。
この事実に対して、認知症に対して何か対策を考えている企業はかなり少なく、
「うちの会社は大丈夫」
「認知症のことは一応ガイドブックなどもあるから対処はできるだろう」
そのように考えている企業が多いです。
高齢化社会と叫ばれて久しいのですが、この高齢化に対して企業を含めて知識を得ていると言い難い現実があると思います。
あなたの会社の認知症対策は大丈夫でしょうか?
認知症の人に対して知識を持った上で会社の規則や制度を決めていかないとお客様だけではなく社員、パートさんなどスタッフを守ることもできなくなっていきます。
知っているつもり!ではなく正しい認知症の知識を知って安心、安全な環境を作っていって欲しいと思います。
動画もわかりやすくておススメです▼
認知症のお客様が来店した場合あなたの会社はどう対処しますか?
以前スーパーの社員さんにこんな相談を受けたことがあります。
認知症のお客様が何人かいらっしゃいます。
中でもかなり症状の重い方が二人おられて困っています。
一人は財布を持たずご来店された上で、素手で惣菜を掴みレジまで来ては買えないからと言って憤慨される女性の方です。
もちろん素手で触られてしまった商品は即廃棄です。この不景気のご時世に、売り場から直行廃棄はあまりに辛いです。
一度お金を払わず店を出られようとしたのでお支払いくださいと言うと、泥棒扱いされたと大騒ぎされました。
こんな店二度と買いに来るかと言われたので内心ホッとしていたら、五分後にご来店されました。以降も似たような繰り返しです。
もう一人は、足の悪い男性の方です。 右手に押し車(お年寄りの方がよく外出時に使われている椅子にも使える手押し車)、左手に店のカートで、週に一度買い物をされます。
当然場所を取りますので、他のお客様とのイザコザが絶えず、ご来店されるたびに怒鳴り声が店内に響きます。
レジに並んでも、前のお客さんがとろいと怒鳴り、後ろのお客さんがせかすと怒鳴り、レジのパートさんも怯えています。
このようなお客様の対応はどうしたらいいでしょうか?
これはスーパーでの出来事なのですが、社員、店長の方は会社で決められてないのでどう対処したら良いのかわからないから本当は出禁にしたいけど自分の意思ではどうすることもできないと言っていました。
家族に電話しても家族は無関心になっているようで無視されてしまうそうです。
このまま会社での対応が何もできなければ、社員、パートさんは安全、安心して働くことができないので辞めてしまうかもしれません。
認知症のお客様の対応を対策することは企業にとっては離職に対しても対応することにもなるのです。
これから増える認知症者への対策が社員もお客様も守ることに繋がり企業の成長にもつながる
上記の相談のように認知症のお客様への対応に困るという事例は現場レベルではすでに起こっています。
大きな問題が起こってしまってからではお客様も社員も守れないかもしれません。
今、社内でのマニュアルや規則や制度を変えていかなければすぐに対応することはできないでしょう。
これから認知症の方はもっと増えていきます。
もしかしたら自分の家族が認知症になってしまうことも十分にあり得るのです。
正しい対処の仕方を会社が知り、制度の変更をして、社員・スタッフ全体が認知症のお客様へのコミュニケーション対策をすることができれば大きなトラブルは確実に回避することができます。
ではどんな対策をすればいいのか?
それは、認知症を正しく理解することです。
理解なくしては対策を講じることは不可能です。
新型コロナウイルスの対策が後手後手になってしまった理由は、未知のウイルスであり、ウイルスについて誰も理解できていなかったからなのですから。
このことと同様に認知症は正しく理解することで対応できるのです。
認知症対策の基本は『認知症とは何か?』を正しく理解することです
認知症という言葉を聞いたこともあり、どんな病気、症状なのかはなんとなくわかっている人も多いと思います。
しかし、実際には様々な症状がありその症状は人によって異なります。
その基礎知識を会社としても知っておくことです。
そして、コミュニケーションの方法を学ぶことでトラブルになることは防げます。
いくらテキストやガイドブックなどに目を通したところで本当の認知症のことはわかりません。
一番の理解は認知症を知るために体験することなのです。
認知症の体験は今では技術が進歩しVRを使って可能になりました。
相手を理解する為には相手のことを知らなければいけませんよね。
例えば、好きな人がいてその人の気をひこうと思えば、その人の趣味や好きな食べ物などを知ろうとしますよね。
そうやって相手の理解を深めようとするはずです。
認知症の人も同様に、認知症の人の世界を知ることで理解が深まります。
これはどんな座学よりも体験することが一番の学びになります。
日本高齢者アタッチメント協会では、認知症を理解し、認知症の人やその家族との関係性を構築することができるセミナー・研修を行っています。
また、認知症のお客様への対応の仕方や社内ルール作成のアドバイスなども行っています。
これからさらに増えるであろう認知症に対して今から対策を考えていきませんか?
認知症VR体験セミナー・研修
認知症高齢者に優しい地域づくりを目指して
認知症の人の日常を疑似体験する
認知症セミナー&認知症VR体験
認知症VR体験研修プログラム(リアル/オンライン)
1.はじめに
目的の共有
2.認知症や認知症ケアを学ぶステップ
認知症を理解する為の段階について学びます。
3.認知症の人が体験している世界を理解
ワークの入った講義や、VR視聴を通して、認知症の人の立場から見た日常生活をより身近に感じていただきます。
認知症の人の体験を通して、どのようにコミュニケーションをとればいいのかを学ぶことができます。
4.認知症の人との適切なコミュニケーションの基本
認知症の人とのコミュニケーションの基本やその理由、また、自分の介護の在り方について考えます。
コミュニケーションを手段として、良い関係性を作るための方法を考えます。
5.まとめ
ペアワークやシェアなどで、セミナー内容を振り返りアウトプットすることで、学びをより一層深めます。
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