認知症のお客様の対応をするときにまず知っておいて欲しいこと
それは・・・
認知症だからといって特別な状態になるわけではありません。
なので対応するときは
●「見守り」でいいか
●「声をかける」必要があるか
●「手を貸す」のか
どれが適しているのかを相手を見ながら判断しましょう。
他の人より配慮は必要となりますが「何もわからない人」ではありません。
必要な配慮は「置かれている状況を知ること」です。
認知症になると、認知機能が低下して社会との関係性を築いたり継続することが難しくなります。
また、認知機能が低下することで今までできていたことが時間がかかるようになったりちょっと間違えたりできなくなったりします。
状況の判断も難しくなります。
それに伴って、不安や、恐怖などの気持ちを持っています。
ちょっと想像してみてください。
よく知らない外国に旅行にいって病気にかかった。
高熱があって、ぼーっとしている心身ともに辛い状況で行動しなくてはいけない。
言葉も習慣もイマイチわからない、初めて訪れる場所。
そうなったら誰でも不安や恐怖を感じるのではないでしょうか。
何もわからないわけじゃないけど元気な時ほど動けない。
その時、周りの外国人にどうして欲しいと思うでしょうか?
優しくして欲しいし具体的に説明して欲しいし簡単な単語などのわかる言葉で話して欲しいと多くの人は思うかもしれません。
認知症の人も同じです。
まずは、認知症の人の置かれている状況を知ることで良い関係性を築いていっていただけたらと思います。
対応方法は手段であり、目的は良い関係性の構築である。
私はそう考えています。