これって認知症予備軍( MCI )?という不安を解消するための方法と考え方

認知症予備軍
MCI

鍵はかけたか忘れて再度確認しに戻る。

手で持っているのにカバンの中を探す。

外出先のトイレにスマホを置き忘れる。

このように物忘れがあると、もしかして認知症?と心配になりますよね。

最近では、認知症予備軍( MCI )もよく聞かれるようになったので、MCIかもしれないと思う人もいるかもしれません。

認知症やMCIだったらどうしよう?どんな症状がでるのかな?どうしたらいいのかな?とWebなどで調べて、MCIの症状や改善策を見ても、不安がぬぐえない人が多いのではないでしょうか?

多くのWebサイトでは、MCIについて記載はしていても、不安をぬぐう方法は記載していません。

でも、多くの人は、安心したいからこそ、Webなどで病気について調べるのではないでしょうか。

もし、あなたがこのように、自分のMCIを心配していて、MCIについて調べても不安が残っているのでしたら、この記事はとても参考になるかもしれません。

いくら調べても不安がなくならない理由

一般的にMCIについて調べると、症状や診断方法、MCIから認知症に進展しないための生活習慣などが記載されています。

でも、これをみても、自分がMCIだったらどうしよう?という不安はぬぐえません。

なぜなら、このような記事はMCIに焦点を当てて書いてあり、その先どうなるかについてがわからないからです。

自分がMCIになったらその先どうしたらいいのか、どうなるのか、自分の生活や人生がどのように変化するかがわからないから不安になるのです。

これがいくら調べても不安がぬぐえない理由の一つでもあります。

MCI だったらどうしよう?という不安を解消する方法とは

自分がMCIかも?MCIだったらどうしよう?という不安を解消するためには

1.現状を知る

2.自分の価値観を知る

3.未来に備える

この3つが重要です。

現状を知る

もしかしてMCIかな?と思ったら、まずは専門の病院を受診してみましょう。

なぜなら、MCIじゃなければ安心することができるからです。

多くの人は、加齢による物忘れであっても心配になり、認知症じゃないかと考えます。

MCIの状態として

記憶
一貫した軽い物忘れ
出来事を部分的に思い出す
良性健忘
(年令などでは説明できない物忘れがあるなど)

 

見当識
時間的関連の軽度な困難さ以外は障害なし
(時間や日付などの間違えが増えるなど)

判断力・問題解決能力
問題解決、類似性差異の指摘における軽度障害
(判断力、問題解決能力が低下するなど)

地域社会
仕事などの社会的グループでの活動の軽度障害
(仕事などでミスが増えるなど)

家庭生活・趣味
軽度障害
(いままで好きだったことへの興味が低下するなど)

介護状況
セルフケア完全
(介護は必要なし)

※CDR(臨床的認知症尺度)より

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このような状態がMCIの状態ですが、このようなことはMCIじゃなくてもありますよね。

 

ちょっとした物忘れや、今日って何曜日だっけ?って思ったり、仕事でちょっとつまずくようなことがあったり。

ですからあなたの物忘れももしかしたら、周りや自分で思っているだけで、正常範囲内ということもあります。

 

だから、心配であれば、まずは専門の病院を受診しましょうということです。

 

MCIじゃなければ安心することができますし、もし万が一MCIと診断されても、MCIから正常に戻る率は14~44%といわれています。

脳の活性化を行い、脳の神経細胞のネットワークを増やすことで、MCIと診断されても、正常化する可能性はあります。

逆に、認知症に進展する人の割合は5~15%ですが、もし、認知症に進展するとしても、判断力があるうちに、いろいろやっておいた方がいいことがあるので、MCIや認知症が心配なら、早めに病院受診をしましょう。

自分の価値観を知る

自分の現状を知るのは怖いかもしれません。自分がMCIだったら嫌だとか、MCIになりたくない、そんな気持ちから受診をためらうかもしれません。

そのように考えるのは普通と言えるでしょう。

でも、そこでちょっと考えてみて欲しいのは、なぜ、MCIになりたくないのでしょうか、なぜMCIだったらいやなのでしょうかということです。

「病気になりたい人なんていないでしょ!」そう思うかもしれません。

もちろん、どんな病気でもかかりたい人はいません。では、なぜ病気になりたくないのでしょうか?

自分らしい人生を送れなくなるから?

人に迷惑をかけるから?

思い出がなくなるから?

この理由は人それぞれです。なぜならば、人生における価値観は人それぞれ違うからです。

病気になったらどうしよう、MCIになったらどうしようという不安をなくすためには、不安の下にある感情を知る必要があります。

なぜか、なりたくない理由を考えない人は多いのですが、それもそのはずです。誰も教えてくれないからです。

知らないので、一人で心配して悶々としているのです。

それよりも、自分の価値観を知り、なりたくない理由を解明し、その理由を解消するようなアプローチをしたほうが、どうやって生きるかを考えることができるようになり、人生の質が向上するでしょう。

未来に備える

自分の現状と価値観がわかったら、MCIや認知症といった未来に備えましょう。怖いと思って考えないようにしていると、恐怖や不安は大きくなってのしかかってきます。

不安や恐怖をなくすためには、行動することです。未来に向かって備えましょう。

MCIから認知症への進展を防ぐためには、脳を活性化し、脳の神経細胞のネットワークを増やすことが有効と言われています。

脳を活性化するためには、

食事

・運動

・社会的活動

・知的活動

これらを好奇心をもって行うこと、楽しむことが有効です。

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脳の活性化のための5つの生活習慣

 

MCIと診断されなくても、あなたの価値観として、人生を楽しみたいと思っているなら、脳の活性化はとても役に立つでしょう。

 

そして、脳を活性化しつつ、万が一のことを考え、認知症にも備えておきましょう。

認知症に備えるというのは、認知症になった時に、自分も周りも困らないようにしておくことです。

そのためには、認知症の知識を身につけ、日常生活がどのように変化するのかを知ること、そして自分のトリセツをつくるのが有効です。

認知症になると何もわからなくなる、できなくなると思っている人も多いのですが、それは間違えです。

正しい知識があれば、自分の価値観や尊厳を保ち、生活することができます。

その為にも、認知症の知識を身につけ、自分の価値観やケアの方法などといったトリセツをつくり、認知症に備えておきましょう。

私が開催しているセミナーでは、認知症の不安が解消する、自分のトリセツの作り方についてお伝えしています。

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