認知症の人の意見を聞かないデメリット

対話

 

先日の中日新聞の記事で、
国際アルツハイマー病協会が
世界的に行った調査で、
認知症の人を介護している
家族のうち、周囲に認知症の診断を
隠したことがある人は35%だった。

また、当事者の85%以上が
「自分の意見が真剣に
受け止められないことがある」と答えた。

このような内容の記事が
先日の中日新聞でありました。

 

このような記事を読むと、
まだまだ認知症についての
誤解や偏見があるのだなと感じます。

 

 

今回は
当事者の85%以上が
「自分の意見が真剣に
受け止められないことがある」

このことのデメリットについて
お伝えいたします。

 

 

先日、セミナーの推薦をいただいた
東京都立松沢病院院長の
齋藤医師と話していたところ、

「認知症の人の話を
聞かないことが結構あるよね」

このような主旨の話をされていました。

認知症の人に何かを話しても
よくわかっていないだろうから
家族や介護者が
勝手に話を勧めてしまう。

認知症あるあるの話です。

もしかしたら、あなたも
聞いたことがあるかも知れません。

でもこれには、デメリットがあります。
そのデメリットとは…

 

認知症の人の尊厳を
無視・軽視していることによる
関係性の変化です。

多分、このような事態が起こる前提には
極端に言うと

「認知症の人は何もわからない」
このような前提があるかも知れません。

じゃないと本人の意見を
無視もしくは軽視することは
ないでしょう。

でも、認知症の人は
何もわからなくなっているわけではなく
認知機能の低下により、
理解や判断が難しくなっているだけです。

理解や判断が今まで通りに
できなくなっているだけです。

もちろん、認知症の進行具合によりますが
時間をかければできる場合もありますし
上手に選択肢を提示すれば
選択することもできる場合があります。

それなのに、
認知症というだけで
「大抵のことがわからない」

そう判断され、
意見を真剣に聞いてもらえない。

本人には意見があるのに、
それを無視もしくは軽視される。

そうなるとどうなるか。

「話しても無駄」
「自分は価値のない存在なんだ」
「わかってくれない相手が悪い」

このような感情を持つ可能性があります。

ちょっと思い出したり考えてみて下さい。

自分が小さい頃、
自分の意見を言ったら、
周りの大人が誰も話を
聞いてくれなかった時の事。

どんな気持ちでしたか?

悲しかったり、
自己肯定感が下がったり、
相手を批判したくなりませんでしたか?

認知症の人も同じです。

自分の尊厳が
無視・軽視されていると感じると
その人との人間関係が悪化します。

信頼関係も徐々に崩れていきます。

そうすると、どうなるのかというと
どんより介護になってしまいます。
(どんより介護とは
自分と認知症の人、どちらも
辛くなる介護のことです)

例えば、BPSD(周辺症状)や
認知症が急激に進むなどです。

ですから認知症だからといって
相手の意見を無視・軽視するのではなく
聞く姿勢を持ってみましょう

 

それにより認知症の人の尊厳を
大切にしていることを伝えましょう。

 

そうは言っても、認知症が進んだら
自分で色々判断できないから
介護者が決める必要があるでしょ!

そう思われるかも知れません。
そうですよね。

それについては
別の機会にお伝えしたいと思います。

Follow me!

無料PDF/認知症介護を楽にする5つのテクニック

お互いに笑顔になる介護をしたいと思っているけど、どうやっていいのかわからないと悩んでいませんか?

本書は私、林もえこが32年の認知症介護の現場の経験から、

■正しい行動を教えてあげているのに、怒る。
■いつもどおり、普通に話しているつもりなのに、機嫌が悪くなる。
■人混みの中でパニックになる
■出来ないことが多くなってきて困る

といった認知症介護のお悩みに対応する方法を解説しています。

ぜひ、あなたの認知症介護にお役立てください。